TVアニメ「コードギアス 反逆のルルーシュ」の１期・２期「Ｒ２」の全50話を劇場版３部作として再構成した２作目。
神聖ブリタニア帝国に占領されエリア１１と呼ばれる地域となった日本を舞台に、絶対遵守の力「ギアス」を手に入れた主人公が帝国へ反旗を翻す姿を描いたＳＦロボットアニメ。

TV版で言うところの１期１８話〜２５話、２期１話〜１６話あたりを再構成した内容。
全２４話分を133分にまとめた総集編なわけだけど、２時間強と同じくらいの尺だった「�T」と比べても７話分も多くのエピソードを詰め込んでいるので、正直ダイジェスト感が気になった。
頑張って流れに乗せようとはしているものの、特に２期のエピソードに入ったあたりからの省略と話運びの強引さの方が目についてしまう。
前半のヤマ場「血染めのユフィ」「せめて哀しみとともに」までの話は「�T」と同じく丁寧な再構成だったので、前後半でのテンポの差がちょっと極端に感じてしまうなあ。

記憶を失ったルルーシュの様子だったり、ロロやジェレミアとの対決、中華連邦のくだりも大部分を省略。
黎星刻は中華連邦のくだりの省略であおりを食らったのか、ほとんど出番がなくなってたが…ｗ
まあ本筋を語る上では必要ないという判断もあったのだろうし、一方で本作はスザクを話の中心に据える意図もあった様なので、そちら目線で語ればその辺の省略も分からなくはないが。

そういえばシャーリーは本作ではまだ死んでいないな。
ジェレミアに深入りするなと諭されているシーンもあるし、この辺でストーリーラインが変わりつつある気もする。
３部作の真ん中の作品という事で繋ぎの役割として割り切った感もあるし、話も少々駆け足だったことも否めないが、「血染めのユフィ」というコードギアスの魅力が詰まったエピソードも入っているので前半だけで満足はしている。
次回の３作目では残り９話を描き切ればいいわけだから、じっくりと話の結末を見せてくれることが期待できるだろう。
そう思えば本作後半の非常に駆け足な感じも我慢のしどころというものか。

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