シネつう!
JAPAN STYLE !!

COWBOY BEBOP
天国の扉
2001年制作

満足度:

個人的に90年代最高のTVアニメシリーズだと思っている作品、「COWBOY BEBOP」。
スタイリッシュな映像とサウンド。
魅力的なキャラクターに、“カッコ良い”大人なストーリー。

その劇場版である「天国の扉」もかなりの出来映えです。
一応シリーズを知らない人も見られるようには作ってあるけど、やはりTV版を観てなんぼの作品だとは思う。
舞台設定自体もTV版22話と23話の間ってことになってるしね。

しかしスパイクは相変わらず格好いいよなあ。
TV版に比べて性格が軽いのは気になるけど、スパイクの台詞は相変わらず場面場面できまってます。
対する適役ヴィンセントはスパイクの対極のような存在か。
ビシャスとはまた違った狂気じみた感じが良かった。
冒頭でスパイクとジェットは2人でするゲーム、“将棋”をしているけど、対するヴィンセントは1人ゲームの“ソリタリア”をしている。
そこがまさに象徴的に表現してるね。

エドはますます軟体動物化してますが、ハードな話の中での道化役として上手く機能していると思う。
壺に入るのにはさすがに驚いたw
直後の「雑伎団にでも売り飛ばすか」というスパイクの台詞には笑ったw
こういうところがいかにも「ビバップ」ですな。

上映時間に関しては2時間あるわけだけど、これはTV版特有のテンポの良さが消えて多少間延びした感がある。
それと「ビバップ」を構成する重要な要素である“音楽”も、今作ではジャズ率がだいぶ低い気がするわ。
ジャズは3曲くらい?
多少ファンとしては残念な気はするけど、でもまあTV版との差別化と考えればOKですがね。


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