シネつう!
JAPAN STYLE !!

クローズ ZERO
2007年制作

満足度:

高橋ヒロシのマンガ「クローズ」を元に、高校の頂点に立つため喧嘩に明け暮れる不良達の姿を描いた実写ドラマ。

自分自身としてはこういう世界には関わりたくないものの、高校の頂上を取る為に目的に向かって突き進む不良達の熱みたいなものが、カッコイイ姿だというのは分かる。
俺は原作を未読だったんだけど、“主人公が転校生”という設定を利用して多数の登場人物の相関を脇に説明させたり、100人規模のラストバトルの攻勢を傍観者である海老中トリオが解説する…といった具合に、三池崇史監督は説明台詞をそつなく使ってみせたので、俺には分かりやすくて良かったかな。

ストーリー上の攻めてである滝谷源治を演じた小栗旬はなかなか良かった。でもそれよりも受け手である芹沢多摩雄役の山田孝之が良いじゃないか。
上で真っ向から受け止めようとする姿勢とか、そういう人間の器みたいなモノがちゃんと出ていたね。
喧嘩中の笑みも、強者の不遜と言うよりは嬉しそうな…何か違った印象を受ける。

この映画は130分あるんだけど、個人的にはもうちょっと短く纏めても良かったのではと思った。
特に喧嘩のシーンは、もちろんこの映画のキモは喧嘩にあるのは分かるけど、さすがにシチュエーションが違う以外は同じような殴り合いばかりだと、観ている方も慣れてきてしまうし。
あと、クライマックスシーンでの黒木メイサの挿入歌はなんだか浮いている気がしました。


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