永井豪原作の同名マンガを庵野秀明が実写化した作品。

オープニングにあるハニーとゴールド・クローとの闘いは非常にテンションが高く、劇場的というかコミック的というかケレン味たっぷりの演出は面白い。
しかしこのテンションがストーリーが進むごとに下がっていく様な気がする。
コバルト・クローとスカーレット・クローにはあっさり勝ってしまうし、そもそも１万人の戦闘員がいると言った割に全然姿が見えないのはどういうことだｗ
ブラック・クロー演じる及川光博は良い感じだけど、それでも戦闘はオープニングほどのテンションではない。
この尻すぼみ感がなんとも。

まあ、個人的にはバカ映画の類と思ってたんだけど、その通りだったかも。
しかし庵野監督の監督の作家としてのサガか、どうしても何か一つ深いテーマを入れようとするね。
今作の場合はそれがどうも分離気味に思えた。
なんかテーマを言うために、この映画の良いところであるハイテンションぶりを殺してしまっているんじゃあ？

俺がこの映画で感心したのは、ゴールド・クロー役の片桐はいりと執事役の手塚とおるのある種の怪演ぶりですわｗ

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