シネつう!
JAPAN STYLE !!

ガッチャマン
2013年制作

満足度:

1972年にタツノコプロが製作したSFアニメ「科学忍者隊ガッチャマン」の実写化作品。
21世紀初頭、突如現れ、世界の半分を手中に収めた謎の組織ギャラクター。
そのギャラクターに対抗すべく、国際科学技術庁の特殊エージェント5人が立ち向かう。

原作は俺の生まれる前の作品なので、それについては簡単な設定やあらすじを知る程度。
なのでニュートラルにこの実写版を観たわけですが、それにしたってあまり面白いとは思えない。
世界の危機に対抗している主人公たちだけど、プライベートな事でモメている部分が目立つ話なのでどうにもノリきれなかった。
もっと泥臭い駆け引きをしてくれてもいいと思ったのだけど、色恋沙汰が入ってくると冷めるなあ。
敵との会話シーンも、一度始まるとそこで説明に割いている時間が長く感じられるのが残念。
かといって説明に見合った世界観の深みがあるかというとそうでもないし、ベルク・カッツェの正体が何で代替わりがどうという話も、さして引き込まれなかった。

アクションシーンは派手めで頑張っていたと思う。
特に序盤はCGに重さが感じられない部分が気になったけど、それでもビルの間を飛び回る場面など、スピード感は悪くない。
格闘戦も割と見応えはあったかと。
だけどやはり終盤は…戦いを止めてまで行う会話が長くなったりと、どうもテンポがなあ。
あと、"科学忍法火の鳥"はあれでいいのか?w

まあ全体的に演出が安っぽくて、悪い意味で邦画らしい作品だとは思う。
TVの特撮モノならこんな感じか?などと考えながらも、毎度のことながら邦画におけるアニメ実写化の体たらくにはガッカリさせられます。
ハリウッドのアメコミ映画の様なあふれ出る原作への思い入れも、この作品では特には感じられないし、別に「ガッチャマン」でなくてもいいんじゃない?と思ったのは秘密だ。


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