シネつう!
JAPAN STYLE !!

GHOST IN THE SHELL
攻殻機動隊2.0
2008年制作

満足度:

13年前に制作された「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」に、スカイウォーカーサウンドでのサウンドリニューアルと新作3DCGカットを追加した特別版。

ver2.0と付いているけど、サウンドは全編新録ながら、映像は一部を除きほぼオリジナルを使っているので見た目の印象はver1.7くらい?
それでも画面を細かくみるとコンピュータ絡みの色調は「イノセンス」に合わせてオレンジっぽくなっているし、 他にも色々と修正の手は加わっているんだけど。
まあ、制作から13年後に劇場で観ても、全く古くささを感じない内容には脱帽する限りですわ。

それにしても音は圧倒的でした、効果音もビシビシ来るし川井憲次の曲の重低音が特に効く。
「謡」に合わせて“ドン・ド・ドン”と身体に響き渡るんだけど、この音の感じは劇場の音響ならではだねえ。

さてこの2.0でなにがオリジナルと違うかというと、目玉は“人形使い”が家弓家正から榊原良子に変わったこと。
これは想像以上に“人形使い”の印象を変えました。
俺は家弓さんの人形使いにはどこか超越した存在というか、天から地に落ちたかのような感覚を覚えたんだけど、榊原さんの人形使いは少佐と同じ地平にいるというか…、なんだかポジションが違うように感じる。
演じ方によるものもあるんだろうけど、男性から女性の声になったいうのが大きいのだろうか?
同じ絵の演出でも声だけでこれだけ印象が変わっちゃうんだから、やはり声優の演技や配役というのは作品にとって大きな存在なんだと改めて思った次第です。

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