シネつう!
JAPAN STYLE !!

K-20
怪人二十面相・伝
2008年制作

満足度:

北村想の同名小説を原作に、怪人二十面相に無実の罪を着せられたサーカスの曲芸師が、その汚名を返上すべく戦う姿を描いたした冒険活劇。

江戸川乱歩が創造したキャラクター“怪人二十面相”。
その設定を換骨奪胎して、主人公の遠藤平吉が如何に怪人二十面相になったのかを描いているわけだね。
正直なところ、主人公の名前が遠藤平吉なので話の展開は分かってしまうし、他のキャラクターもあまり深みのない感じではあるけど、手軽な娯楽アクションとしてはなかなか楽しめました。
話のキーである怪人二十面相の正体は…選択肢から自ずと見えてくるけど、そんなことは気にせずに気楽に楽しむ部類の映画かな。

ニコラ・テスラの電磁兵器とツングースカを結びつけたりするあたりはかなり胡散臭いけど、まあこの世界観ならアリかw

アクションシーンも「ヤマカシ」のような軽業芸と、1つの特殊道具だけで繰り広げる格闘がなかなか見られたものだったね。
一部CG然としているところはあったけど、個人的には悪くなかった。

ラストのどんでん返し(?)は、残念ながら彼の正体ではもう驚かず。
その代わり、血まで出ていた拳銃のトリックの方がさりげない前振りで感心。
なるほど、前振りの時はどうとでも取れる台詞だったなあ。
こういうさりげなさは好きです。


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