シネつう!
JAPAN STYLE !!

銀色の髪のアギト
2005年制作

満足度:

荒廃し、森に水を支配された未来の地球を舞台に、少年少女の交流を描いたGONZO初の長編劇場アニメ。

どこかで見たようなプロットの羅列が、見事にマイナスに働いているね。
誰しもがそう感じるのだろうけど、これは「未来少年コナン」、「風の谷のナウシカ」、「ラピュタ」を思い出さずにはいられない。
…宮崎作品てんこ盛りですわw

なのに、面白く出来そうな要素を持っていながら見事に観客を置いてけぼりにする展開は、ひとえに脚本の悪さが原因なんだなあ。
それにしても描写が表面的すぎる。
脚本自体の練り込みが足りないにしても、もう少し表現の取捨選択は出来ると思うんだけど…。
作り手から一方的に「作ってみたいモノを作ったから見ろ」と見せられても、観客の視点が欠けているように思える演出では話に入り込めないのです。
じゃあ、どこが?と言われても、全体的に…としか思えないのだけど…。

動画自体は場面によっては見事な出来のモノもあるのに、話がぶち壊しているんじゃあ勿体ないね。

設定云々は言い出したらキリがないけど、個人的には地面から切り離された火山が噴火するのがどうしても納得できない。
マグマが空間跳躍している設定なのか?
あの動く姿は「スチームボーイ」みたいだったなあ…。

メインキャストが非声優ばかりなのは、今更もう何も言うまい…。
色んな意味で疑問ばかり残る作品でした。

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