シネつう!
JAPAN STYLE !!

鴨川ホルモー
2009年制作

満足度:

万城目学の同名小説が原作。
京大青竜会という謎のサークルに入った主人公が、“ホルモー”と呼ばれる奇祭を継承することになる青春コメディ

原作は未読。
京都の観光映画の様でもあったw

主演の山田孝之は脱力気味な大学生の雰囲気を良い感じに出してるね。
でもキャラとしては脇役の“凡ちゃん”と“チョンマゲ”が奇抜でそっちに目がいってしまうが…、特にチョンマゲは笑ってしまうw

序盤(最初のホルモーに至るまで)は、「もうちょっと展開が早かったらなあ」なんて思ったりもしたけど、小さいオニ(式神)が出てきてからは、それを操って繰り広げられるバトル“ホルモー”が奇抜で非常に面白かった。
オニのデザインが良いわ…w
真剣な顔をして変なかけ声とポーズを取るオニへの指令も、役者が真面目にやってるだけにギャップが良いですわ。
と、コメディ要素としてはかなりヘンテコな面白さがあって楽しめる。

でもそういったオモシロ要素で包んではあるけど、基本的には大学生達の日常を描いた作品か。
しかも大したことは何にもなくて、活動しているサークルが変なだけで人間関係とかは類型的な感じがする。
まあだから妙に主人公に共感するところがあったりもするんだけどね。
恋路のもつれからサークル内での確執に…なんて、ほんとよくあるしょうもない日常じゃないかw

なのでそれをあえて奇祭で味付けしている部分は良い世界観だと思うんだけど、映画の後半で並行して世界の危機的な事象(オオクロオニ)が発生するあたりは今ひとつだった。
無意味に大きくてもねえ。
まあ、話の盛り上げ方としてはでっかい事象があった方がサスペンスフルになって良いんじゃないかってのは分からなくはないけども。

個人的にはもっと個人レベルの話で収まっている方が綺麗な気がしたね。
そういう意味ではちっさいクロオニもいたから、それだけで十分かな?


もどる(カ行)

当サイトは
円柱野郎なる人物が
運営しています
since 2003.02.01