平凡な毎日に嫌気が差した23歳の主婦。
ある日見つけた“スパイ募集”の張り紙、主婦は連絡してみるが…。

監督は三木聡。
前作の「イン・ザ・プール」、そしてTVドラマの「時効警察」シリーズのノリ、と言うと分かるかも知れないけど、とにかくあのユルいノリで話が展開していく。
そのタッチに乗っていける人なら断然楽しい作品ですね。

ストーリー云々はともかく、小ネタで攻めてくることったらない。
思わず「くっだらねえ〜ｗ」と思ってしまうものばっかりなんだけど、それが三木作品の魅力なんだなあ。

個人的に一番笑ったのは、公安の人間が車の運転中に袋菓子を轢いて破裂した音に驚いたシーン。
「それで“バン”の後に“サクッ”と音がしたのか！」と納得する台詞がｗ
何の脈略もない展開の上に、後にも続かないネタ。
いやさ、この作品はそんなネタばっかりなのだが…。

まあ、とにかく何も考えなくてもユルユルな感じで見られる面白い作品でした。
でもテーマとして「普通って何なんだろう」という疑問が話の背骨になっていたりして、よくよく考えるとただユルいだけじゃないことが分かったりもするんだけどね。

出演者では、上野樹里のとぼけた感じや蒼井優のスレたキャラも良かったんだけど、他の共演陣が個性強すぎｗ
岩松了とふせえりは「時効警察」にも通じるキャラでした。

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