シネつう!
JAPAN STYLE !!

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編
2020年制作

満足度:

吾峠呼世晴の同名マンガを原作にしたTVアニメからの続編。
鬼の仕業と思われる多数の行方不明者が出ている“無限列車”に乗り込んだ主人公の竈門炭治郎たち。
鬼殺隊の最高位剣士である炎柱・煉獄杏寿郎と合流した炭治郎はそこで夢を操る鬼の攻撃を受けるが…。

TVアニメ自体ははオンタイムで観ていたけど、原作は未読。
なので基本的に先の展開は知らない状態ではあるものの、それでも色々漏れ聴こえてくるので炎柱がどうなるのかは薄々気づいた状態で観たわけですが…。
なるほど、これは熱いなあ。
最初はただの暑苦しいだけの強キャラなのかと思ったら、散り様が!その心が!熱すぎる!!
こんなの…心が震えますわ。
退場の仕方も含めて少年漫画の直球ドストライク過ぎるだろw ほんと。
そしてそんな煉獄の姿を見た炭治郎が猗窩座に放った怒鳴りもまた…素晴らしい。

炭治郎はもちろん主人公ポジションでの活躍をしているんだけど、大きく2部的な展開に分かれる魘夢戦・猗窩座戦という構成の中で炭治郎の活躍は中盤の魘夢戦まででやり切っている。
クライマックスの煉獄と猗窩座のバトルに至っては炭治郎は傍観者でしかなくなってしまうものの、煉獄の存在を軸に1本の映画という形で見せ切ってしまうことを選んだのは、作品の出し方として上手かった。
この映画だけであれば煉獄が主人公とも取れる纏まりにもなるし、炭治郎たちの成長にも大きな影響を与えたであろう出来事とという纏まりにもなる。
なにより柱と上弦の圧倒的迫力のバトルシーンを描くに際して、TV版よりもはるかに動かせる「劇場クオリティ」を選択したのは大正解でもあったと思う。
ufotableの狂気じみたアクションシーンのキャラの動作、スピード感、カメラワークのそれにブーストかかりまくっていて圧倒されたなあ。
さすがufotableといった空間の動かし方でもあったけど、眼福ですわw

TVシリーズの続きをどう世に出すかにしても、そのままTVシリーズではなくてあえて劇場版を選んだ製作陣は実にいいセンスだと思うね。


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