シネつう!
JAPAN STYLE !!

恋空
2007年制作

満足度:

同名ケータイ小説を原作にした悲恋の話。

一人称で主人公の半径5メートル圏内で起きた出来事を、その場その場の情感だけで描いているような原作に比べると、映画はもう少し6〜7メートルくらい周りの見通しがあった気はする。
だけど男の俺が観るには、主人公(で原作者)の美嘉の「私ってこんなに大変だったの」という不幸自慢と、「私ってこんなに愛されて幸せなの」という幸せ自慢の話は鼻につく。
結局、そういう意味ではすごく世界の狭い話には違いないかな。
まあそれ自体が悪いとは思わないけど。

映画が女性を中心に大ヒットしたことを考えると、女性にはそういう主人公の状態が「うらやましい」と思えることもあるのだろうか。
俺にはその辺は分からない部分でもある。

演出はまるでTVドラマのような分かりやすい画作りだけど、この話ならあまり凝ったことをしない方が無難だから…?
しかし、あまりに人気が無くいつも鍵の開いている高校の図書室や、主人公の関係者しか来ない公園は、実話を標榜する原作のリアリティとしてはやりすぎじゃないですかね。
それとも主人公はヒロや関係者以外が目に入らないから画面にも映っていない?
もしそうだとすれば意外な演出でビックリだねw。


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