シネつう!
JAPAN STYLE !!

こま撮りえいが
こまねこ
2006年制作

満足度:

NHKの「どーもくん」の作者が撮った短編5本のコマ撮りアニメーション。

設定は擬人化された動物たちの物語で、子猫のこまちゃんの行動を追った作品なんだけど、これが実にほのぼのとしていて良いです。
主人公や他のキャラクター達のちょっとした仕草が良くできていて、愛らしくなんだか見ていてホッとしてしまう。
立体人形と平面人形の二種類で交互に短編が描かれるけど、特に立体人形は表現が素晴らしい。
平面人形のストーリーの方は、より漫画的である分、よく目にする感じかな。

作中には人語は登場せず、台詞も「にゃー」という声しかないけれど、それでも十分に話が伝わってくるのは人形キャラクターの表情や仕草の豊かさが成せる技なんだろうね。

この作中の5本の中では、最後のエピソード「ほんとうのともだち」のストーリーが一番良かった。
まあ、最後にこの話を持ってくるあたり、作者側もそういう意図があってのことなんだろうけど、突き抜けて明るいだけでないところに話の厚みを感じます。
まあ絵本的な世界なんだけどね。

でも、動く絵本でもってこんないい大人をほのぼのとした気分にさせてくれるんだから、なんだか観ていて嬉しくもなってきますわw

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