シネつう!
JAPAN STYLE !!

紅の豚
1992年制作

満足度:

宮崎駿の描く“大人の格好良さ”みたいな感じでしょうか。
主人公ポルコ・ロッソは渋いオヤジ。
台詞の端々に溢れるステレオタイプな格好良さにはやられますw
でもけしてハードな大人の話なのではなく、「ああ、宮崎駿の映画なんだ」と思える楽しさが随所にある。

主人公が“豚”。
子供のような空賊達(実は良い人ばかり)。
マンマユート・ボスのキャラクター。
「ラピュタ」が子供のための冒険活劇なら、この「紅の豚」は大人が子供の時のようなワクワク感を思い出すための映画なのかも。

決してリアルではないキャラクター達が繰り広げるカッコいい大人の世界。
それはリアルな格好良さではないけれど、でもそれをリアルと思えてしまうのが宮崎駿のストーリーテリングのなせる技なのか。
やっぱり何度観ても面白いわ…。

今やCGで撮ってしまうのが当たり前になりつつある飛行機などの造形物も、この作品の様な手描きの温かみには勝てないね。

ポルコ「さらばアドリア海の自由と放埒の日々よって訳だ」
じいさん「それバイロンかい?」
ポルコ「いや、俺だよ」
この受け答えが何となく好きw


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