シネつう!
JAPAN STYLE !!

映画クレヨンしんちゃん
ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん
2014年制作

満足度:

劇場版クレヨンしんちゃん第22作。
ギックリ腰になった野原ひろしは、道端で出会った美女のアンケートに促されるままメンズエステの無料体験を受けることに。
エステ後、腰も良くなり帰宅したひろしだったが、その姿はロボットになっていた。

いつの間にかロボットに改造されてしまうという非日常っぷりは、それだけならシュールギャグな作品で納まってしまうだろうけど、そこへ来て実は自分が作られた人格(コピーされた記憶)だったという…何ともSFな展開が用意されていて、少しばかり感心した。
序盤からひろし主体で話が進行するし、ロボになってからももちろん"ロボとーちゃん"として家族に認められ、活躍する姿を通して感情移入してしまう作りだから、終盤は否が応にも切なくなってしまいますわな。
腕相撲という“誰が一家の主か”という決め事も、前振りとクライマックスで分かりやすく機能していていいね。

今回の敵はめっきり弱くなってしまった日本の父権を取り戻すことを目的とした組織で、世の父親たちを扇動し、「レディースデーがあるならメンズデーを!」「女性専用車があるならサラリーマン専用車を!」と数を頼りに騒乱を起こすわけだけれども、言ってることが小さいw
まあそれはギャグとして、テーマ的には子供の付添で来た親をターゲットに昭和的復古を叫んだ「オトナ帝国」に近い部分を感じるかな。
ただ本作ではそこまで観る者の共感を得たかどうか。
もう少し振り切ってくれれば…と思う部分もあったけど、主張が小さいままラスボス決戦になってしまったような気もする。

しかし終盤の巨大ロボ…五木ひろしロボはどうなんだ。
子供は分かって笑えるのか?w
色んな意味で凄い対決だったとは思うけど、いやあ、どうなのかなあ?w

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