シネつう!
JAPAN STYLE !!

劇場版 SPY×FAMILY
CODE: White
2023年制作

満足度:

遠藤達哉原作のTVアニメ「SPY×FAMILY」の劇場版。
アーニャの星(ステラ)獲得のために旅行に出るフォージャー一家。
その道中でアーニャが重要な"物"が隠されたチョコレートを食べてしまったことから騒動が大きくなっていく。

本編の流れとは独立した映画オリジナルの一編。
ということで「解任を言い渡された任務(オペレーション〈梟〉)を継続するための星(ステラ)獲得が目的だけど、結局最後は任務も継続するし星ももらえないんだろうなあ」となんとなくの察しがついての展開となります。
まあメインはその途中の騒動なので問題はないけどね。
アーニャのドタバタとそれに振り回されるロイドが見られればOK…という意味では十分に及第点の作品ではあるかな。
ただ取っ掛かりとなるマイクロフィルムを何故チョコレートに隠す必要があるのか(黒幕が美食家だとしても)とか、敵の下っ端もその鍵をうっかり置き忘れるなよ、とか強引な展開が目につく部分もあるけど…。
まあそもそもコメディ作品だからいいかw

アーニャの変顔は劇場版ということもあってか、よりサービスたっぷりに見せられたような気はする。
中盤に子供向け(?)のウンコネタがやたらしつこかったのは個人的にはあんまり楽しくなかったのだけど、作ってる側は楽しんでいた様子。
そうそう、ウンコの神様が千葉繁だったのには笑った。
贅沢な作品だなあw

敵のボスである軍の大佐・スナイデルは美食家という設定で、菓子に含まれた砂糖の量まで当てるという能力の持ち主。
「だから何だ」という気はするものの、ロイドの変装を匂いで見破るのというのは面白いな。
彼の変装もそこまでは完璧でないのか。
しかし戦闘中でもスナイデルに早変わりしてしまう素早さは、さすが"黄昏"だなあ。

ヨルはヨルの方で後半には秘密兵器とバトルをして見せ場があるけれど、正直言うと無くても成立する話のような気はする。
とはいえせっかくの劇場版なので派手なアクションシーンも、となるとピッタリではあるのだけれども。

全体的にはファミリーで楽しめる作品になっていたと思います。
オリジナルストーリーだと、この出来事が本編には影響しないというのが劇場版としての立ち位置の難しいところだけど、今後も「ドラえもん」的な感じで劇場版が作られていくのか、気になるところですね。
次は「CODE: Black」とか?

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