シネつう!
JAPAN STYLE !!

小さき勇者たち
GAMERA
2006年制作

満足度:

設定も新たに、ガメラと子供の交流を描いた怪獣ファンタジー映画。

怪獣ファンタジーというジャンルがあるかどうかはともかく、こういうジュブナイル的な作風は昭和ガメラを彷彿とさせてくれる。
でも平成ガメラファンの俺にとっては少々物足りないところもあるかなあ。

ガメラとの交流を通して成長する主人公の少年。
少年の目線でドラマが展開するから、その部分は良いと思う。
でもその分…という訳かは分からないけど、平成ガメラで描かれるような自衛隊の活躍も無く、政府も自衛隊もやってることが有るのか無いのか分からないような感じ。
平成ガメラで世界観のリアルさをそこに感じてた俺には、それでこの映画が物足りなかったのかも。

ガメラの造形は信じられないくらい“可愛らしい”ものになってしまい、ある程度頭の中でフィルターを掛けても力強さを感じないw
まあ、まだ子供ということなんだろうけど、敵の怪獣ジーダスの悪人面と対比すると極端すぎるなあ。
でも、それでも特撮は平成ガメラの雰囲気を上手く継承してるし、迫力は十分あった。
終盤まで引っ張りまくった空飛ぶ回転ガメラが映った時は、さすがに「おお〜」という感じだったし、なんだかんだ言って引き込まれてたかも?w

冒頭で「ガメラ3」のラストを思わせるギャオスとの戦いとか、包丁をギロンと勘違い(?)して炎で焦がしたシーンとかといったオマージュも、俺は好意的に見てます。
大人の怪獣映画だった平成ガメラの続編ではないわけで、別物として思えば、子供のための怪獣映画として良いかな。


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