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エイプリルフールに起きた、嘘にまつわるドタバタを描いた群像劇。
シチュエーションコメディの部類になると思うけど、群像劇としてもチョイ役含めて総勢27人の登場人物をテンポ良く配分しているし、場面がポンポン切り替わる割には混乱もなくて上手い編集だなと感心。
バカ話のまま振りきれてくれても良かったけど、イイ話を2つ3つと入れてくるあたりはいかにも「邦画だな」って感じか。
まあ正直、寺島進のエピソードはベタだけどジーンとしちゃったんだけどね。
演出自体もTVドラマっぽい作られた感じの見せ方が多いけど、そのへんは味だと思うことにします。
この嘘映画は嘘そのものを否定しないし、むしろ嘘が巻き起こす奇跡を描いたファンタジー映画だと思う。
個々のネタ自体は大したことは無いけど、全部で7つの嘘にまつわるエピソードを並行で描いて、そこでバラ撒いたネタをラストに向かってどんどん収束させて行く展開が面白い。
トカレフの弾数や刑事の手配書、娘の父親などは仕込み具合ニヤニヤしてしまった。
その辺は逆算して作ったのかな?
個人的に好みな寺島進演じるヤクザのエピソードは、小学生をマジでそんな店に連れて行くなよと思いつつも、「女を使って稼げる」などとのたまう娘に現実を見させようとしたってことなんだろう。
効果はてき面だけれど、ほんと、不器用な親父さんだぜ…。
兎にも角にも、みんなでちょっとずつ幸せになる話、いいじゃないですか。
…あ、1人だけブタ箱行かw
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