シネつう!
JAPAN STYLE !!

Avalon アヴァロン
2000年制作

満足度:

押井守監督の実写映画第4弾。
近未来を舞台に仮想ゲームに生きる人々を描いたSF。

…物凄く観客を選ぶ映画だと思う。
“押井守らしさ”は抜群にあるんだけど、逆に言えばそれは「一見さんお断り」に近い感覚。
「攻機」をパクった「マトリックス」に対する押井流の回答なんだと思うんだけど、押井テイストというのはやっぱりハリウッドの商業映画とは全く違うね。

俺は、この映画は“現実の定義”を問いかけてると受け取った。
色の無いただ単に同じ事が繰り返される現実世界と、クラス・リアルという原色で溢れたゲームの世界。
現実より現実っぽいゲームの中の世界は、すでに現実なのか?
そもそも“現実”とはなんだ? うーん、文章にすると陳腐だw
でもそういうことだよねえ。

頭の壊れた彫像。
食べ物だけに色が付いた現実世界。
同じ事が繰り返される日々。
アーサー王伝説にまつわる引用。
これらから何を受け取るかだけど、劇中に明確な答えもないし、このあたりは観客の受け取り方次第なのか。


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