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しげの秀一の漫画「頭文字D」を原作にした劇場版アニメの第3章。
前作のラストで赤城の高橋涼介から挑戦状を送られた主人公・藤原拓海。
車や走ること対する意識が次第に変わってきた拓海は挑戦を受け、高橋涼介との秋名山伝説のバトルが始まる。
原作は未読。
この三部作はいずれも60分程度の作品なのでテンポが良い。
本作は高橋涼介とのバトルを中心に描かれるけど、それまでの1〜2章での出来事を通じてからの秋名山の頂上バトルという事で、三部作としてのまとまりもいい感じ。
まあ、なつきとのデートがちょくちょく入ってくるのは…ちょっと流れを止めがちだったような気はするけど、これくらいならいいか。
自分としてはもっとストイックに対決中心の話の方が好みではあったが、劇場版としての映像クオリティは高かったのでその辺はよかった。
映画のストーリーとしては一区切りついているけど、エンドロールの後にその後の展開への振りのようなものがあるのは、もし新劇場版としての続編を作るなら…という期待を込めたカットってところか?
原作はこの後も続きがあるもんな。
終盤のレースでは、拓海と高橋涼介二人のお互いの走りに対するリスペクトめいた感じや、その真剣勝負の迫力に引き込まれた。
これはバトルシーンでの車の動きやスピード感に何とも言えないカッコよさの説得力があるからだよね。
線画に寄せたCGではあるけど、ちゃんと実車の様なリアル感もあるバランスは上手いが、カット割りが3部作を通じてさらに見ごたえのあるものになっているように感じた。
決着のついたコーナーでのクロスラインのギリギリの感じ、あれは良い。
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