シネつう!
JAPAN STYLE !!

アウトレイジ
2010年制作

満足度:

あるヤクザの組長が、総本部から他の組長との間柄を咎められ、体裁を取り繕うために一計を案じるが、それによって血で血を洗う抗争へと突き進んでいくことになる姿を描いた、北野武監督のヤクザ映画。

「バカヤロー!」「コノヤロー!」と怒声が飛び交うものの、割と淡々としていて、見た目には温度の低い感じもした。
ただ演者はみんな達者なベテランばかりだし、様々なタイプのヤクザがうごめく姿は、画面の温度が低いのにギラついた感じがして飽きさせないね。
場面場面で飛び込んでくるショッキングな制裁や殺害方法が、温度が低さとテンションが高さをうまくコントロールしている感じ。

しかし最も印象に残るのは、やっぱり椎名桔平の殺害方法…。
どの殺され方も嫌だけど、あの死に方は特にイヤだw

それにしても「全員悪人」なんてキャッチコピーの作品だけあって、ほんとにイチモツ持った奴しか出てこない。
大体みんなそれ相応に死んでいくけれど、死に様というよりは、死に向かう姿という意味でたけし演じる大友が一番シブい。
まあこれは本人が監督・脚本・主演だから…、やっぱり一番似合ってはいるけどねw

大半が死んでしまう一方で、したたかにふるまっている奴はちゃんと生き残ってしまうというのが、何ともドライな話でもある。
まあ見たまんまの切った張ったの世界だけれど、まさに仁義なし。

こんな世界ではとても俺は生きられないですわw


もどる(ア行)

当サイトは
円柱野郎なる人物が
運営しています
since 2003.02.01