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角川映画の第一回作品にして、言わずと知れた横溝正史原作のミステリー映画。
金田一耕助というキャラクターは良いね。
特に石坂浩二が演じているのがそうなのかも知れないけど、少し軽いというか、飄々としている感じがこの重苦しい話にあって良い具合に機能している。
2時間半近くもあるし全体的に暗い話なんだけども、それでも最後まで魅させてくれるのは演出の妙か。
どちらかというと犯人が誰なのかと言うよりは、登場人物達の人間模様が面白かった。
ドロドロしてるねえ。
結局はこの遺産相続騒動の発端となった犬神佐兵衛の手の上で踊っていただけの犯人が哀れ…。
そして湖に刺さる“佐清”の死体は象徴的で印象に残る。
そういえば、エヴァでこれのパロディがあったなあ。
30年前の映画ながら、今観てもなかなか面白いです。
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