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フーテンの寅さんが巻き起こす騒動を描いた人情喜劇シリーズの第4弾。
前作「フーテンの寅」の公開後、たった1ヶ月で封切りになった続編です。
すごいペースだけど、前作のラストで鹿児島に行った割には名古屋近辺からスタートするんだよね。
あまり連続性は考慮されてないみたい。
そんな寅さんは名古屋の競馬で一発当たり(100万円というから2010年で言うと500万円くらいの価値?)、柴又に戻っておいちゃんとおばちゃんにハワイ旅行をプレゼントするという大盤振る舞い。
もちろんトラブルが起こって旅行に行けず、ひと騒動。
まさにドタバタ喜劇調で楽しいです。
体面ばっかり気にして上手く話が進まない寅さんが可笑しいw
ハワイ旅行のドタバタが終わって、映画も半分終わったところでようやくマドンナ登場。
マドンナに惚れた寅さんは、何かってえとお近づきになって心ウキウキといった具合だけども、終盤に恋人がいることが発覚して失恋…というお決まりのパターンになるわけだ。
だけど恋人登場のくだりはちょっと唐突だったかなあ。
脚本で山田洋次が絡んでいるものの、監督はTVシリーズ時代の監督だった小林俊一。
全体的に喜劇色は強いけど、ノリは良いので不満はないです。
ただ妹のさくらは今作では全然目立ちませんな。
でもその分を寅さんとおいちゃんの掛け合いが全編に渡って繰り広げられて面白い。
森川信演じるおいちゃんの「婦系図」熱弁は、この映画の白眉ですね。
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