シネつう!
JAPAN STYLE !!

男はつらいよ
純情篇
1971年制作

満足度:

フーテンの寅さんが巻き起こす騒動を描いた人情喜劇シリーズの第6弾。

話の流れとしては大きく要素が3つ、導入部の長崎・五島の親子の話、博とタコ社長の話、そしてマドンナの話。
どれもがいかにも寅さんらしい話で描かれるけど、1本の筋としてみた場合はそれぞれがあんまり絡まないのが少々惜しい。
とはいうものの、渥美清と森川信が演じる寅さんとおいちゃんの掛け合いは面白いし、今作はタコ社長もかなり絡んできて、寅さんの世界観である丁々発止の人情喜劇が完成されていて実に楽しいです。

そもそも話のパターンとしてはもうシリーズの中で固定化されているし、観る側としてはそれを重々承知した上で観てしまっている。
だからおいちゃんが「こういう時に限ってあいつが帰ってくるんだよ…」とぼやく姿が、たったそれだけで笑えてしまう。
その後にどうなるか予想がつくからねw

言葉の行き違いネタは、先の寅さんとおいちゃんの掛け合いや、往診に来る医者、博とタコ社長の話などがあって、この作品では特に多いような気がした。
この辺はもう完全にネタなので、完全に舞台喜劇を観ているかのようなテンポでもあるかな。
そしてそれがこのシリーズの魅力でもあります。

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