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フーテンの寅さんが巻き起こす騒動を描いた人情喜劇シリーズの第7弾。
話のパターンはほぼ固定。
イントロ→旅先から帰る・ケンカ→飛び出した旅先でマドンナに出会う→いい仲になる→フラれる。
このマンネリズムが心地よくなってきてますが、相変わらず初っ端の虎屋への帰還は爆笑ものですね
渥美清と森川信の見事な掛け合い・罵り合いが楽しくて仕方がない。
「人がお前のことを心配して話をしている時に、屁をこくやつがあるか!」とケンカの引き金もくだらないが、最高に笑えるw
今作では旅先で出会った少し頭の弱い少女に寅さんが親身になる話だが、少女の方から「結婚」の話を出されるのは展開としては珍しいか。
寅さんもどちらかというと保護者っぽい感じでバタバタしているので、恋にどぎまぎしているのとはまたちょっと違う感じだけれど、劇中ほとんど柴又を舞台にしているのでいつもの面々が巻き込まれていて、話のまとまりとしては良い感じ。
それにしても御前様にまで「えらいお方でも人間だ、間違いがあるかもしれねぇ」なんて、寅さん、それはあんまりですぞw
第2作以来の登場となる寅さんお母親・お菊(ミヤコ蝶々)も登場。
さすがの存在感で寅さんと対峙するが、帝国ホテルでの罵り合い後のさくらとの会話は、「やっぱり母親だなあ」と思わせる人情喜劇の醍醐味ですかね。
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