パッとしないサラリーマンの主人公の周辺で、密かに巻き起こっていた騒動を描いたサスペンスコメディ。

序盤と終盤ではこの映画に対する認識がガラッと変わってしまう、見事な話の展開にやられてしまった。

最初のサラリーマン主人公・宮田の話は低予算の恋愛映画（？）って感じで、しかもテンポもゆったり目なので「なんだかなあ」という印象だったんだけど、その場面場面での裏側では実は…という種明かしが面白い。
まあ、ストーリー展開の手法的にはよく使われる手口のモノではあるけど、それは上手い脚本があってこそのモノであって、この映画はそれが良くできていると言えるでしょう。

しかし序盤は俺自身が説教食らっているような内容なので失笑してしまったｗ
まあ、あそこまでお人好しではないけど、宮田には感情移入するなあｗ
でもそういう人物に対する暖かな目線は良いんだよね。
逆に女性キャラクターに対しては実に冷ややかな目線の映画だわ…。
ラストで「そういうのばかりではないよ」、といった感じに持っていってはいるけど。

低予算でも脚本が良ければ面白いものは撮れる、といった見本のような作品でした。

---