7
三浦建太郎の同名漫画「ベルセルク」から、黄金時代篇を3部作で描く第1章。
一匹狼の傭兵として過ごしていた主人公ガッツは、ある攻城戦で強敵を倒したことで「鷹の団」という傭兵団の団長グリフィスの目に留まる。
原作は未読なのでどれくらい話が端折られているのか分からないけども、巷の原作既読者が惜しんでいるほどには断片的な印象は受けなかった。
基本的な劇中の流れはしっかりしているし、ガッツとグリフィスの関係性も描写から感じ取れるしね。
拒絶から始まって、信頼に変化し、汚い仕事を経て変化が見える心情とか。
80分という尺に詰め込んだので薄っぺらいという話も聞くけど、個人的にはこの尺にして上手くまとめているんじゃないかと思う。
演出方法としては、攻城戦などのモブによる合戦シーンなどが大規模で見応えある反面、アクションシーンで多用しているCGキャラの動きが硬いせいで、作画キャラの動きとのギャップが若干気になる。
確かにモブシーンが多いので遠景ではCGが効果を発揮しているけど、寄った場面での人の動作にはもう少し柔軟性がほしかったかな。
作画場面はクオリティ高め。
このあたりは劇場版としての重厚さを感じる部分ではある。
もどる(ハ行)
当サイトは
円柱野郎なる人物が
運営しています
since 2003.02.01