シネつう!
JAPAN STYLE !!

ベルセルク
黄金時代篇V 降臨
2013年制作

満足度:

三浦建太郎の同名漫画「ベルセルク」から、黄金時代篇を3部作で描く第3章。
グリフィスの救出に成功する鷹の団だったが、ついに"蝕"が始まり、鷹の団は壊滅、グリフィスはフェムトへ転生する。

何と言っても蝕の描写に目が行ってしまうわけだけれど、グチャグチャに人がちぎれて喰われるとこよりも、キャスカが犯されているシーンがR15+に指定された原因だろうか?
個人的にはガッツが腕をちぎるシーンが、作画も音も気合入っていて痛かったなあ。
アニメでそんな風に思うことはあんまりないんだけどw

仲間と関わり人間性を得たガッツと、拷問の果てに自分の求める"遊び"に回帰したグリフィス。
原作は未読ながらも、話としては対極の存在になった彼らの心情の変化がよく伝わってきたし、3部作の最終章としても良くまとまっていたかなと。
まあ"蝕"の絶望的な状況はあまりと言えばあまりだけれど、その極端すぎる絶望感が作品の魅力ではある。
復讐の旅への動機としては、十二分に過ぎるほどだろう。
そうそう、髑髏の騎士が異様に格好良かったなあw
大塚明夫の声が良いというのもあるけれど。

作画は一級品。
動作の重量感もあってクオリティの高さに満足なんだけど、あいかわらずロングショットでCGキャラの動きがぎこちないのが若干気になるかな。
これは3部作通じて最後まで変わらなかったね。

でも総じて高いクオリティを保ち、3部作で話を纏めたところは大作感もあって十分満足の行くシリーズになったと思う。
このレベルでなら、ここで終わらずに続編を作ってほしいと思える。


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