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CAPCOMの名作ホラーゲーム「バイオハザード」シリーズのスピンオフ作品。
3DCGのゲームムービーそのままに、バイオテロに立ち向かうレオンとクレアの姿を描いたホラーアクション。
レオンがゲーム版「2」と「4」の主人公で、クレアがゲーム版「2」と「コード・ベロニカ」の主人公。
なので、作中にゲーム版「2」等でのイベントを思い起こすシチュエーションがあたりすると、昔からのファンは思わずニヤリとしてしまう。
レオンとクレアの最初の遭遇シーンや、レオンが落ちそうなヒロインを手で吊り下げるシーンとかね。
空港のシーンでカメラが引いていくところなんて、これからゲームが始まって操作できるんじゃないの?っていうアングルになってて、狙ってるなあと笑ってしまった。
ちなみに、時系列的にはゲームの「4」の後の話ということだけど、最低でも「2」の内容を押さえておけばついていけるくらいの内容だと思う。
ただ、映画作品として考えると…。
ストーリーは類型的なものだし、足を引っ張るためだけに設定されている序盤の少女の存在や、ヒロインとストーリー上のキーマンが兄妹だったりと、ご都合な面がちょっと気になりはするかな。
話を転がすための「お約束の展開」だと言ってしまえばそうなんだけど。
黒幕がいったい誰なのかという部分を話の見せ方で二転三転させているのは悪くないが、終わってみればベタな内容だと感じてしまうのは仕方がないところなのかなあ。
映像はなかなかキレイだけれど、やはり「映画の様なゲーム」と「ゲームのような映画」というのは違うわけで。
この作品もゲームムービーとしてはOKの質感でも、映画として観るとやはり人形が喋っている様に感じてしまう。
まあこの時代の事を思えば一昔前より格段に“リアルっぽく”はなっているし、コンセプトとしてゲームの映画化だと考えればこのビジュアルでもOKなのかもしれないけどね。
というわけで映画としては…ファンのためのイベント作品の域を超えないなあという感じ。
ただ、ゲームムービーだけで一つの話を全部見せてくれたんだと思えば、昔からのファンとしては観ても損のない作品かなとは思う。
ゲーム版へのリンクもあるしね?w
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