シネつう!
JAPAN STYLE !!

バイオハザード
ダムネーション
2012年制作

満足度:

CAPCOMの名作ホラーゲーム「バイオハザード」シリーズのスピンオフ作品。
生物兵器「B.O.W.」が使用されたとの情報により、レオンは東欧の小国“東スラブ”へ単独潜入するが…。

時系列的にはゲームの「5」と「6」の間。
内容的には「4」までを押さえておけば、登場するクリーチャーの事を理解しやすいかな。
ストーリーは前作の「ディジェネレーション」よりまとまりが良いというか、進行に合わせてキーパーソンがしっかりしているので話に入りやすい。
特に序盤のJDは狂言回し的な部分を担いつつ、キャラクター自身もアメリカかぶれの憎めない感じで上手く話しを引っ張ってくれるね。
レオンが渋い性格なだけに、その対比としても効果的だった。

後半はレオンとサーシャの大統領府襲撃がメイン。
一国の政府を襲っているのに大統領の周辺で敵になるような“人間”が出てこないのはご愛敬。
まあ大統領自身が強い上に風貌がきれいなマダムなので十分にキャラが立ってますが。
秘書っぽい人が役に立っているように見えないのがなんともw

ストーリーがそれなりに映画としてのまとまりを見せてくれているけど、本作はさらにゲームで登場したクリーチャーが活躍してくれるのが嬉しい。
そういう点でもファンサービス満点の作品ですな。

特にリッカーは、思わず応援したくなるような活躍w
対タイラント戦で消耗品の様につぶされていく姿は何だかかわいそうで…もう…。
敵だと怖いし気持ち悪いのに、味方だと頼もしくすら感じるんだから人間ってのはゲンキンだね。
タイラントもタイラントらしい固さで絶望感があって実に良い。
タイラントの直感的な怖さって、ゲームをやってるとやってないとではやっぱり感じ方が違うんだろうか。

CGのクオリティは前作から4年も経つともちろん格段にアップ。
暗い地下通路や、大統領府の広場などの空間美術もよく出来ていたなあ。
一応3D映画として制作されているので、アクションシーンなどではこれ見よがしに飛び出し演出が使われている。
個人的にはそういうのはちょっと好みではないんだけど、まあその辺もゲーム的感覚の延長だと思えば…。

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