シネつう!
JAPAN STYLE !!

バイオハザード
ヴェンデッタ
2017年制作

満足度:

CAPCOMの名作ホラーゲーム「バイオハザード」シリーズのスピンオフ作品。
B.O.Wを扱う武器商人グレン・アリアスの館を急襲するBSAAのクリスだったが、そこでゾンビの襲撃に遭い壊滅してしまう。

時系列的にはゲームの「6」と「7」の間。
副題の「復讐」は武器商人の復讐かなという感じの内容ですが、自分の幸せを破棄された復讐に世の中を道連れにしようという行動原理は分かるようで分からん…。
というかクリスにタイマンで挑んで優勢に立てるアリアスは、ただの武器商人にはもったいない強さですねw

バイオハザードのCGアニメによるスピンオフ映画としては5年ぶりの新作で、CGのクオリティは一段とアップしていて不満はなし。
アクションシーンもスピード感があっていい感じです。
ストーリー的にはちょっと広がりがないというか、尺の関係で仕方がない面もあるのだろうけど、武器商人側のメインキャラが3人で対するクリス側も少人数なのはちょっとこじんまりとした印象も否めない。
それで組織をぶっ潰す勢いで戦うのだから規模がデカいのか小さいのか…、ちょっと勢いに任せてごまかされている気もするな。
とはいえ久々のレベッカの登場や、クリスとレオンの共闘などはシリーズを観ているものからすれば悪くないシチュエーションでもある。

そういえば中盤とラストのクリスたちの会話で「カサブランカ」のセリフを引用してるシーンもあったけど、なぜ「カサブランカ」から引用したのかは意図がさっぱりわからなかった。
おしゃれなやり取りだから?まあいいか。

終盤は正直ワクチンウイルスでなんとかなってしまうのが読めるので、都市単位でゾンビウイルスが広がっても観ているこちらにさほど緊迫感が伝わりにくいのが難と言えば難だけど…。
まあサクサク楽しめるアクション映画にはなっていたと思います。
というか最終的にゾンビになっていた人たちもワクチンでスッと元に戻っていたけど(ご都合主義だなあ)、ゾンビになっている間に人を食ってるようなのもいたんじゃないの?と思うと、安易に元に戻るのも幸せなのかどうか気になってしまうなあ(苦笑)


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