シネつう!
JAPAN STYLE !!

鋼の錬金術師
シャンバラを征く者
2005年制作

満足度:

TVアニメ「鋼の錬金術師」の劇場版。

ストーリーはモロにTV版のその後の話なんで、映画版だけを観てもついていける話じゃないね。
人間関係とか世界観の説明とかはほとんど無いんで、アニメ版を全部観ておくのが前提の話。
原作漫画は設定が全然違うんで正直参考程度にしかならんでしょうな。
つまり“アニメ版ファンのための作品”ってところか。

それと狙ってる客層の割に必要とする予備知識が結構歴史絡みで、意外に俺はそういう面も面白かった。
ミュンヘン一揆はまだ知られているとしても、トゥーレ協会とはマニアックだw
まあ、別に知らなくたって大丈夫だけど、知っていれば面白いのは事実だと思う。

話の展開としては、予想していたものとは違ってた。
上にも書いたような歴史絡みになったおかげで、良い意味で期待を裏切ってはくれたけど、エンヴィーやホーエンハイムの扱いはアレで良かったのか?
個人的にはちょっとなあ。

ラストは驚いた。
そういう選択になるのね。
まあ、二人にとっての幸せはそういう形なんだろうけど、その後の欧州が悲劇的な展開を迎えることを知っているだけに、こっちには来て欲しくなかったなあ。
まあ、「鋼」らしいっちゃあらしい展開だけど。

ところで、“向こう”と“こっち”で彩度を変えてるのは区別のためなんだろうか。
そうだとして、こっち側が暗いのはやっぱり世相の表現?

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