永瀬正敏主演、探偵・濱マイクシリーズの第2作。
横浜の“川”を支配するという“白い男”。
マイクは刑事の中山から川沿いで起きた事件の調査を依頼されるが、“白い男”の組織から命を狙われ始める。
前作「
我が人生最悪の時」はモノクロ映画だったけど、今作はカラー作品になってます。
横浜・黄金町を舞台にした個性的な雰囲気とノリは、テーマ曲の効果と相まって独特なスタイリッシュさを醸し出してると思う。
ただ、全体的にワザとらしいというか、ケレン味の強すぎる演出や舞台が目に付きすぎる感じもする…。
安っぽさとの紙一重な気はするけど、まあ作風としてはありなんじゃないかな。
ストーリーについては、作品の主人公は探偵の濱マイクだけど、話の主人公は“白い男”、みたいな印象だった。
終戦直後の青線地帯と化した黄金町で、その町で暗躍し続けた“白い男”。
半世紀が過ぎて彼が守ってきた“川”や“川の掟”に対する感慨の描き方を見れば、明らかにタイトルも“白い男”の映画だと言っているか。
その上で“白い男”がマイクの父だという設定は、ちょいと出来過ぎな気もするけど…まあ良いかw
横浜を裏世界と共に生きた“白い男”の映画と思えば、まあカッコイイ気はする。
そういえば劇中でメリーさんにも言及していたし、総じてこの映画は戦後を生きてきた横浜が主役なんでしょうな。