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TVアニメ「はたらく細胞!!」の2期から、5エピソードを再構成して先行公開した「上映版」。
ある日、一般細胞が水路で流されそうな小さな細菌たちを見つけるが、そのかわいらしさから思わず保護してしまう。
TVアニメの1期(2018年)は観ていたので「お、劇場版をやるのかー。」とあまり下調べせずに映画館に観に行ったのだけど、実は2期(2021年放送開始)の先行上映であることを後で知りましたw
でも観ている間は、そんなTVアニメの編集版であることなどは感じさせない構成だったかな。
確かに後で考えてみると、助けた4匹(?)の乳酸菌たちを1匹ずつ仲間のもとに帰していく段取りがそれぞれ1エピソードだったんだろうなとは感じるけど、それとは別に用意された“ガン細胞の復活”という要素を一本筋にして上手くまとめてたと思います。
というわけで“「劇場版になってもTVアニメのノリと同じユルさの寸劇具合で楽しい」と思っていたら実はそもそもTV版用のエピソードだった”という自分の勘違いがちょっと恥ずかしいですが、パンフレットによるとTVアニメ用の素材をただ繋いだだけではなく上映版の再構成用に50カットを追加したそうです。
でもだからといって「劇場版だから」と変に気負った様子を感じさせなかったのは逆に好印象で、TV版からの地続きのクオリティが観ている間の安心感につながっていたというのはあるなあ。
1期でほぼメインを張っていた赤血球は本作では脇に回っていた感じ。
前半は一般細胞が話を進めていくけど、思うところがあるにせよちょっと独りよがりな行動なのであまり好意的には見られなかったかも。
でも結果的にはその一般細胞の行動が色んな所で事態を打開したわけだから、一概に否定はできないもんですなあ。
後半は白血球(好中球)とNK細胞、そしてキラー改めメモリーT細胞のトリオがガン細胞とのバトルを繰り広げていくけど、メモリー細胞はともかくNK細胞が存外にいいキャラクター性を発揮していて面白かった。
中盤でメンタルやられてから活性化するあたりのくだりは笑ったわ。
クライマックスでメモリーT細胞が繰り出した奥義も決まってたねえw
それにしても、この世界そのものである体の持ち主は病気にかかりすぎじゃないの?w
あ、でも普通の人はそれくらい病原体などに晒されているけど、体の中のはたらくく細胞によって守られて気づいてないだけってことなのかな。
いずれにせよ、このアニメは人間の中で多くの細胞が体を守っていることを分かりやすく教えてくれるし、その奇跡のような分業体制に人体の神秘を感じさせてもくれます。
ほんと、勉強になるし面白い良いアニメだわ。
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