6
Production I.Gが制作したフルCGアニメーション。
いつの間にか無くしてしまった母の形見の手鏡。
主人公の遥は、ある日遭遇した不思議な生きものの後を追い、不思議な世界に迷い込む。
ホッタラケ(ほったらかしの物)で出来たその世界で、遥は母の手鏡を探すが…。
プロットの元になったは「不思議の国のアリス」だろうか。
その不思議な世界は社会としてどう成立しているのか今ひとつ分からないけど、ゴチャゴチャした色鮮やかなファンタジー世界が魅力的には映る。
ただストーリーとしては、テーマとして言いたい部分の描写と、その繋ぎとしてのジェットコースター的な展開への持って行き方が少々強引な気もして、なんだか微妙に溶け合っていない気も…。
この世界で元々男爵の所にあった手鏡を、何故プチロス族は盗んだのか、そして何故巨大な怪獣みたいなぬいぐるみの中に入れたのか、この辺の説明も不足していて不満。
“アクションを見せるためだけの設定(展開)”というのであれば、脚本の練り込み不足と言われても仕方ない。
本作は“物を大事にする事の大切さ”や、「本当にほったらかしにしていたのは思い出なんだ」というテーマを直球で描いている作品だけど、そこに感傷を見出すのはおそらく主人公の年齢(高校生)以上の大人だろう。
しかし作品の雰囲気やストーリーの組み方自体はもう少し小さな子供向けだと思う。
その辺のチグハグさが、観ていて少し違和感を持った原因かもしれない…?
子供連れの親を観客層として狙っている??
だとしてもねえ…。
もどる(ハ行)
当サイトは
円柱野郎なる人物が
運営しています
since 2003.02.01