シネつう!
JAPAN STYLE !!

舟を編む
2013年制作

満足度:

三浦しをんの同名小説を原作に、松田龍平主演で辞書編集者の人間模様を描いたドラマ。

原作は未読。
辞書の編纂という作業がどのように行われているか知らなかったけれど、この作品でその世界を垣間見て、気の遠くなるようなその道のりに驚いてしまった。
そういう業界モノとしての興味深さが先に来てしまったのだけど、ドラマとしても悪人がいないので気持ちよく観られて良いね。
題材としては地味ながらも、中盤までを時間たっぷりに使いながら人間関係を描いていくので、いい感じに話に入っていける。
逆に終盤は時間の進みが急に早くなるけれども、必要な要素は前半でちゃんとやっているので、あまり違和感はなかったかな。
もう少し尺があれば、主人公以外の部分を掘り下げられただろうけど、まあそこは仕方ないところか。

主人公の馬締はマジメで変わり者だけれど憎めない人物。
ただ、キャラクターとして魅力があるかというと、静かすぎてちょっと花がないか。
いや、そういう人物が静かに信念を貫き通し、12年という時間をかけて辞書を完成させるからこそ、このドラマ自体は熱いのだけれど。
恋する場面もコミカルなところがあって面白いと言えば…予定調和だけど面白い。
でもやっぱり主人公よりも、オダギリジョーが演じた西岡の方がよっぽど人間味があって良いキャラクターだったよなあw

「恋」の語釈は素敵だね。

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