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1968年の京都を舞台に、朝鮮校の女生徒に恋をした主人公・康介や、女生徒の兄である朝鮮校の番長アンソンと友人達の恋や友情を描く青春ドラマ。
素直に感動した。
この映画で描かれる若者達は、俺とは生きた時代が違ってもやはり青春している若者だね。
そういう気持ちはいつの時代も変わらないんだと思う。
そして“日本人と在日朝鮮人”という構図も、実際、俺の中・高校時代にも在日の先生も生徒もいたんで身近な存在だったから、少なからずその空気に共感できたのもあって、どんどん感情移入できた。
民族間の壁や南北分断という存在を、「イムジン河」という歌に乗せて描ききった演出は見事。
主人公と女学生の出会いの切っ掛けであり、公園での“融和”の象徴であり、そしてラストのラジオ放送と乱闘は…。
泣けるw
朝鮮語を交えて演じた役者達も実に良かったけど、脇役ではオダギリジョーは良い味出してたなあ。
北欧から帰ってきて、あからさまにヒッピー風になってw
あと、光石研演じる学校の教師が“アカ”で、毛思想を高らかに謳ったりして。
時代だねえ〜w
そういう時代風俗の描き方も良かったし、何よりドラマの展開が上手かった。
素直に、映画として凄く良い映画でした。
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