Flashアニメ「秘密結社 鷹の爪」の劇場版第５弾。

ナンバリングは７だけど、４作目がOVAだったり、６作目が入場者特典のDVDだったりするので、劇場公開作品としては５作目。
ややこしいけど、これもまた「鷹の爪」らしさかｗ
今作は40分の中編作品なので、内容もコンパクトに収まっていて個人的には好感。
“劇場版”ということで話がデカくなりすぎて、いささかダレる場面もあった前作に比べると、やはり「鷹の爪」はこれぐらいの規模とテンポが良いよな、と再確認した作品でもありました。

世界を救うわけでもなく、対決する相手も企業買収を目論むコピー家電企業の社長だったり、ほんとに規模の小さな話。
でもそこはそれ、今作は「働くこととは」といったテーマをちゃんと盛り込んで、スポンサー企業であるリクルートのための話としても成立させるあたり、さすがです。
そういえば今作は劇場版お約束のバジェットゲージが無くなっていた。
その代り、企業１社の宣伝映画、というわけですかな。
前作の感想で、「バジェットゲージというギミックも、さすがに目新しさがなくなってしまった」と書いただけに、割り切ってやめてしまったのは良い判断だと思ってます。

ちなみにこの作品、"ジョブーブ（リクルートが発行するフリーペーパー「タウンワーク」のキャラクター）のおごり”ということで、なんと鑑賞料無料。
太っ腹だよなあ…というか完全にＣＭ映画ということになるわけだけど、こういう事をやってのける「鷹の爪」というコンテンツには本当に感心しますわ。
（完全無料映画という点では2011年の「ハイブリッド刑事」が先だけど、これも「秘密結社 鷹の爪」のスピンオフ作品）

ただ、公開方式は太っ腹なのに登場キャラクターたちは相変わらず貧乏暮し。
彼らの鍋の具材には笑わせてもらいましたｗ

---