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平成ゴジラシリーズ第1作。
三原山から復活したゴジラが、遺伝子工学でゴジラ細胞から作られた怪獣ビオランテ、そして自衛隊と死闘を繰り広げる。
この作品は生まれて初めて映画館で観たゴジラ映画なので、元々個人的に思い入れが強い作品なんだけど、それを差し引いてもゴジラ映画の中では突出して良くできた内容だと思う。
核兵器を無効化する“抗核バクテリア”を巡るバイオメジャーとの駆け引き。
戦う集団、自衛隊の対ゴジラ戦略。
遺伝子工学が新たな怪獣を生み出す。
それぞれに上手く組み上げた怪獣映画になっていて、大人になった今観てもちゃんと楽しめる。
(細かいことを言えば、多々突っ込みどころはあるけどねw)
音楽はすぎやまこういちで、これもなかなか良い。
要所要所ではあの伊福部昭のゴジラのテーマや怪獣総進撃が流れるし「わかってるねえ」的な効果もニクい。
でも、曲が流れたと思ったらすぐ消えたりするところもあって、BGMと言うよりは効果音的な使い方も結構あったかな。
個人的にはそういう使い方は微妙な感じでした。
高橋幸治演じる白神博士が凄く良い味を出してて、ラストまで危機感を感じないその風貌がマッド・サイエンティストぶりを体現してる。
ただ、白神博士は最後に「本当の怪獣は、あれを作った人間です」みたいな台詞を言うんだけど、そこは「あんたがそれを言うか!」とやっぱり思ってしまうわw
しかし、峰岸徹の権藤一佐は渋いなあ…。
散り様も。
ラストの微妙な“あの演出”は度外視しても、本作は今でも一番好きなゴジラ映画ですね。
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