シネつう!
JAPAN STYLE !!

マクロスプラス
MOVIE EDITION
1995年制作

満足度:

「超時空要塞マクロス」の時代から30年経った世界を描いたOVA全4話を再構成した劇場版。

ストーリーの中心に“歌”があり、そして男女の三角関係がある。
そういう意味では実に「マクロス」っぽい話だけど、実際には作風自体「超時空要塞マクロス」とは別物。
今思うと、監督が渡辺信一郎で、脚本が信本敬子、音楽に菅野よう子なんだから、3年後に「カウボーイ・ビバップ」を撮る人たちが作った作品なわけだよねえ。
ビバップの原型(?)だと思うと妙に納得してしまうw

ストーリーは映画になった分だけOVA版からいくつか削られてるので、人物描写が薄っぺらくなってしまった感がある。
やはりOVAを観てから観るべき映画なのかな。
さらに言うと、大画面で観られるならともかく、基本的には総集編なのでOVA版だけでも十分かも…。

ただ観るべきところはある。
追加シーンのガルドの散り様は出色。
絶対にこっちの方がグッとくるね…。

しかし、“板野サーカス”(バルキリーの空戦)は凄い。
バリバリ変形し、ミサイルを避けまくり、カメラアングルはめまぐるしく変わる。
これをセル画でやってのけるんだから、まいるよなあw
ドッグファイトシーンで搭乗者が感じる重力を観客に伝えられるのは、真に画と演出の説得力なんだろうね。

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