シネつう!
JAPAN STYLE !!

マルドゥック・スクランブル 燃焼
2011年制作

満足度:

冲方丁の同名SF小説を原作にしたアニメ映画。
全3部作の2作目。

作画のクオリティは劇場用作品というだけあって1作目同様に高いですね。

原作は未読。
前作でのバロットとボイルドの戦闘シーンの続きから…だけれど、ドクターが助けに来るので戦闘はすぐ終わる。
色々作り込んでいて、壮大そうな世界観だというのは分かるんだけど、話の中では割と唐突に色んなガジェットやルールが出てくるのでどうも置いてけぼりな感じもする。
"楽園"や"三博士"、"イヴ"といった引用もそうだけど、分かりやすいモチーフの割には唐突感が拭えない。
そのせいか、本筋であるはずのシェルの取引が何なのかが霞み気味な感じ。

本編後半は舞台をカジノに移すが、シェルの記憶が入っているというチップを狙う場面では…普通にギャンブル映画?w
ウフコックは常に手袋になってバロットと会話するだけなので、やはりちょっと変身を多用したSF的な見せ場が無いのは物足りないような気もする。
ベル・ウィングが重要なキャラとして描かれているように見えるものの、演出は渋いというよりちょっと地味かなあ。

ここまで観るとサイバーパンク的な世界の話というよりは、バロットという一少女の内面変化を描いた話というのは見えてくるけど、バロットとウフコックのコンビをもうちょっとアクション的な感じで観たかったかも?
まあ原作がこうなら仕方ないだろうけど、3部作の2作目ならもうちょっと強い引きがあってもいいかなあとも思った。

まあ次作でどのように話を纏めるのか、という点では気にはなるけれどね。

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