シネつう!
JAPAN STYLE !!

名探偵コナン
瞳の中の暗殺者
2000年制作

満足度:

劇場版「名探偵コナン」の第4作。
刑事が連続して射殺される事件が発生。
その矢先、佐藤刑事も銃撃され、その場に居合わせた毛利蘭はショックで記憶喪失となってしまうが、それらの刑事襲撃事件は過去のある事件との関連によって引き起こされていたことが判明する。

劇場版4作目はこれまでの劇場版らしい派手な状況(爆発とか倒壊とか)は控えめだね。
アクションらしいアクションは終盤のトロピカルランドでのチェイスシーンくらいかな?
それ以外はコナンらしさを残しつつも抑制されたサスペンス調の展開だし、登場する人物がたいてい怪しいわ(犯行が可能という状況だけでは犯人を絞れない)、蘭を心配する小五郎と英理はちゃんと親の顔をしてるわで、ドラマとして地に足ついていて良い感じ。

それにしても、犯人はハッキリ映っているのに誰か分からないという…「名探偵コナン」のいわゆる“黒い人”という演出は効果的だよなあ。
前作でもチラッと使ってはいたけど、本作ではさらに大活躍でしたw
漫画(アニメ)ならではの演出だとは思うけど、もはや“犯人”という記号でしかなくて、キャラクターのシルエットにすら合わせないという開き直りはある意味で発明だと思うわ。

犯人とコナンの終盤の対決は前作にも増して一騎打ちの様相が強くなり、蘭を守りつつの追いかけっこが見せ場。
コナンの原点であるトロピカルランドが舞台というのは、舞台設定としてはニクい設定で、そのおかげで取って付けた様な噴水の演出も悪くないんじゃないかと思ってしまった。
しかし毛利小五郎と同じ発想のプロポーズ文句というのは面白いオチだなあw

ちなみに、園子は記憶を失った蘭を友人として本当に心配している様で、いい奴なんだなあと結構好印象になった回でもありました。

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