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劇場版「名探偵コナン」の第15作。
開通した地下鉄東都線の爆破事件が発生する。
ターゲットとなった都知事の経歴から判断し、新潟県のあるダムに事件の鍵があると睨むが…。
アクションシーンは派手で結構なんだけど、肝心の推理サスペンス部分がいまいち物足りない。
というか、犯人の犯行がどうしても不必要に手間をかけている様に思えて仕方がないわ(苦笑)
都知事を新潟に来させないようにするためだけにあんな爆破事件を起こすとか…回りくどいことで。
今回の本筋である人間関係も、そのこじれている内容を関係者が全員集合のところへ偶然居合わせた毛利小五郎一行に話して聞かせるとか…、いかにも説明のための段取りって感じでそれを隠そうともしていない。
いくら相手が有名な探偵だからって、そんなにペラペラと過去の暗い話をするもんかねえ。
一見不可能犯罪な雪原の死体の件に至っては、すぐその場でトリックを暴いてしまっては初見の「サスペンスっぽい事件」という雰囲気づくりくらいにしか貢献していない感じだし、サスペンス部分は色々と勿体ない。
制作時期を考えると、ダムを舞台にしたとなれば八ッ場ダム絡みの時事ネタか?とも思ったけど、「ダム建設に反対の人もいるんだ」…くらいの当たり障りのない感じで、あくまで舞台としての機能しかなかったかな。
まあエンターテイメント映画で不用意に主義主張に絡むような部分に踏み込む必要はないか。
一方アクションシーンに関しては先にも書いた通り派手で結構でした。
序盤のトンネルの逆走から地下鉄爆破までのスピード感はなかなかだったし、終盤のダム爆破から雪崩も大掛かりで見応えはあった。
しかしまあ…コナンのアクションは超人すぎねえか?w
ここまで一人で体を張って活躍されると、もはや探偵じゃねえよアクションヒーローだよ。
そういや本作はオープニングでの博士の発明品の説明が復活してましたな。
“高性能スノーボード”の説明で「今回の目玉」ってわざわざ言ってたけど、なんかもう開き直ってる感じすらw
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