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TVアニメ「マクロスF」の劇場版二部作の前編。
大きな世界観や舞台はTV版と変わりないけど、展開が微妙に変更されていて悪役だったキャラがそんなに悪役でなかったりと、TVから観ていた者でもそれなりの意外性は感じることが出来る。
映像の使い回しは意外に多くなく、TV版の総集編という印象も薄い。
そういう意味だと今流行のリビルド作品として「もうひとつのマクロスF」が成立はしているか。
ただダブルヒロインの一人であるシェリルの、歌に懸けるものってのが何だかいまいち表面的に感じたんだよね。
TVシリーズ後半のように、トップアイドルでなくなっても歌によって自己の存在を見つめ直したような展開までは行かないので、何だか歌を歌うことの深みがいまいち伝わってこないような。
まあまだ話の前半だからいいか。
もう一人のヒロイン・ランカは声優が前より上手くなってた。
TV版の頃はまだ素人上がりだったので、そういう成長を見て取れるところは面白い。
本筋とは関係ないですがね。
話の説得力に大きく関わる「歌」はさすがの作曲・菅野よう子が貫禄の仕事をしてくれます。
観ている方としては劇場版で追加された新曲よりも、正直TVで慣れ親しんだ曲の方がノれるんだけど、新曲も悪くなかったと思うよ。
でも「ライオン」が流れると盛り上がるなあw
話のまとめ方は普通に観れたし、CGを駆使した一大バトルシーンは物量に任せた迫力があり悪くない。
でも物量戦はインフレを起こしてるよな、これw
総力戦にもほどがある。
後半はもっと大規模にするんだろうが、どうする気だw
でも実は、シンプルにドッグファイトの迫力を追求していた「マクロスプラス」や「マクロス・ゼロ」の方が個人的には好みだったりするが…。
そんな感じで総じた演出面は悪くなかったんだけど、他方ではやたらと露出が増えたり胸を強調したりするような見せ方があって、それが気に入らなかった。
サービスのつもりなんだろうが、あんまりしつこいと「『マクロス』の本質ってそんなとこじゃないんじゃないか」って頭の固いことを思ったりして。
大きいお友達に媚を売りすぎだわい。
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