2011年の初めに話題になったTVアニメーションの総集編。
主人公が巻き込まれる魔女と魔法少女たちの戦いを描いた前編（130分）と、魔法少女の正体が分かりその呪縛を断ち切ろうとする後編（109分）の二部作。

もともとTV版は視聴済みなので、話を知った上でこの映画を観たのだけど、前編はTV版の8話まで、後編は残りの4話を纏めたもの…という按排で、流れとしては話のキーを押さえていてよくまとまっていると思う。
そのファンタジックなビジュアルとは裏腹なダークさや、実はSFモノである世界観は面白い。
ダイジェスト感もないし、語るべきものはすべて語っているのだけど、ただそもそもTV版の時から1話に対しての情報量が多く、それをぶっ通しで2時間見ていると正直疲れるかな…。

先の読めない話で引っ張る構造は、良くも悪くもTV向け。
説明台詞が多いのもTVで30分ずつのコマ切れに観るのならいいのだけど、やはりぶっ続けだと落ち着きがない感じもするね。

映像についてはTV版から修正が入っているということで、劇場版の大画面にも耐えられるクオリティを発揮していると思う。
とは言え、鑑賞中はどこが新規作画だなんて気にしていないから、具体的にはほとんど気づかないのだけれどねｗ
少なくともアクションシーンや変身シーンでは気合の入った動きを見せているのは分かったけれど。

一応映画作品としてはTV版の総集編という位置づけなので、話に目新しさがない分はちょっと残念。
オリジナル要素が少しあればまた違っただろうけど、話はそのままで新規作画だけではちょっと弱かったかなあ？
とはいえ、この後の話を来年新作映画で予定しているとのことで、エンドロール後の予告編はなかなか期待できそうな感じがします。
続編に期待！

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