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監督をりんたろう、大友克洋が脚本を務め、手塚治虫の同名マンガを原作に映像化した劇場用アニメ。
21世紀の幕開けの年にこの「メトロポリス」をやるってのは、それだけで何か意気込みのようなものを感じますね。
それに監督と脚本がこの2人なのだから、オマージュを捧げる姿勢も本物でしょう。
観れば、やはり手塚作品ならではのモブシーンはちゃんとあるし、手塚マンガのキャラクターがわんさと出てくる。
アセチレン・ランプもちゃんと蝋燭が立ったし、スカンク草井はやっぱりああいう役かw
中でも原作にいなかったロックを重用ぶりは…、うーん、あれは大友克洋のこだわりなんですかね。
画面から伝わる雰囲気は良い。
作画も、制作がマッドハウスなだけあってさすがに質が高い。
特にメトロポリス上層のレトロフューチャーな大都会の町並みは絶妙です。
ただし、そのレトロな雰囲気に合わせたテンポ(?)のせいか、あまり緊迫感が伝わってこない。
やたらと多用するワイプも昔の感じが出て良いのだけど、逆にテンポが悪くなっている気がするんだよね。
このせいで話が淡泊に感じられてしまうのかなあ?
このあたりが勿体ないし、物足りない部分。
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