シネつう!
JAPAN STYLE !!

モテキ
2011年制作

満足度:

久保ミツロウの同名マンガを原作にしTVドラマの続編。
31歳の非モテ主人公・藤本幸世にやってきたセカンド・モテキの様子を描いたコメディドラマ。

一応ドラマ版の続きという設定だけれど、いろいろとリセットしてあるのでこの映画だけを観ても成立している。
この辺はドラマの続き作品にしては一見さんにも優しくていいかな。
しかしその分主人公の人間的成長としてみると、どうなのだろうと思う部分もあるけど。

演出は導入部からモノローグ攻勢でテンション高く引き込まれる。
深夜ドラマのノリと言われれば「そうなんだろうな」と感じる色々なアイデアは面白いね。
特にカラオケの画面調に、画面の下に歌詞が出てくる演出は…映画では見たことなかったので、やられたw

ただし彼の非モテ特有な内容の脳内の叫びはあんまり共感できんかったのだけれどね。
というか、そもそも非モテをカリカチュアしたような存在であるから、類型的な内容…まるで2ちゃんねるの書き込みを読んでいるかのような思考は、逆にキャラクターとしての現実感を感じなかった。
あくまで類型的なあるあるという話の集合でできたような存在?
そのうえでシチュエーションコメディとして見れば前半部分は面白かったかな、と。

後半になるにつれてモノローグは減り、普通にあるような演出に落ち着いていくのだけれど、そういう序盤とのテンションの違い自体は最近の邦画特有な傾向のようにも思う。
ただ、息切れとは思わない。
話としてはまとまっていると思うし。

ちなみに予告を観たときはてっきり主人公が4人の女性に翻弄される様を描いた話なのかと思ってたら、4人じゃなくてほぼ2人の女性でした。
この辺は映画サイズの尺上の都合かな?
でもこれではモテ期というにはちょいと規模が小さいかも?


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