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浦沢直樹原作の同名マンガを実写化した3部作の第3弾。
この最終章は原作コミックで16巻〜22巻+「21世紀少年」上下にあたる部分で、ともだち暦から決着までの物語。
展開の詰め込み具合はこれまでの2作通り、かなり端折って纏めて進行させてます。
なので人物描写の薄っぺらさはどうしようもないとところかな。
(万丈目は救いが無くなって可哀想…w)
その代わり映画ならではのサスペンスにしようとしたのか、ヨシツネに“ともだち疑惑”を被せたりしてますが…。
(功を奏しているかは微妙。)
映画の最終盤になるまで、個人的にはやはりダイジェスト感からの退屈さから逃れられなかったけど、ケンジがロボットによじ登って止めようとする場面(「21世紀少年」の下巻)が万博会場でのフェスティバル(「20世紀少年」の22巻)より前に来ていたので、その辺りから「話の前後が違うけど纏めはどうする?」と気になりだしてきた。
結果、「ロボットでのアクション」→「“ともだち”との対峙」→「大団円のフェス」とエンタメとしては原作よりも正攻法な流れになっていたと思う。
そしてその後の十数分(?)もあるエピローグでじっくりと「21世紀少年」のカツマタ君のエピソードを描いていくわけだけど、ハッキリ言ってここは原作よりも分かりやすくて良かったね。
こうなると話のイメージは、原作がケンジの贖罪であったのに対して、映画では虐げられたことで歪んでしまったカツマタ君の悲劇と救済といった感じになるかなあ。
長い長いダイジェスト見たあげく、マシな終わり方に落ち着いたとは思うけど、やはり全体ではちょっとしんどいというのが正直な感想です。
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