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甲斐谷忍のマンガを原作にしたTVドラマ、「ライアーゲーム」の最終章。
バカ正直な女子大生の主人公が、人間の欲望を試したゲームに挑戦する。
ドラマは未見だけど、冒頭でサラッと説明があるので設定理解についてはさほど難はない。
逆に言えば「如何に心理戦というサスペンスで盛り上げるか」が主眼になっている作品かと思う。
そういう意味ではゲームの凝ったルールなどは駆け引き要素が満載で、「誰が裏切り者か」を詮索する楽しみはあるね。
ただ演出的な面で言うと、全体的に誇張気味の演出でいわゆるコミック的、TVドラマ的演出の延長にあると思う。
そもそも舞台が閉鎖された一空間しかないので、ゲームの駆け引き以外に話が広がらず、ともすれば単調になりがち。
裏切り者が発覚するたびにその当人が豹変したりとか、同じような演出が繰り返されるのも少々くどかったかなあ?
何か“キメ”の段階になると必ず人物の顔がクロースアップになったりもしてたけど、もう少し見せ方に工夫とかが欲しいところです。
まあ、それがこの作品世界のお約束なのかもしれないけどね。
それにしても作中では半日程度の中で、人物が裏切ったり連帯したりを繰り返して最後には皆が皆を信じて終わるとか、展開としてはファンタジーの領域ですなw
「さっきこいつ裏切ってたじゃん!」とついつい疑心暗鬼になってしまう俺としては、こういうゲームは向いていないと思われますw
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