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「ルパン三世」劇場版第1弾。
1万年生きたクローンを名乗るマモーと、ルパン三世との闘いを描く。
名作「カリオストロの城」以前の作品ではあるが、こちらの方が“ルパンらしさ”という点では正当な作品ですね。
初期ルパン三世にあった大人向けな格好良さやトボケ具合の演出が楽しいし、TVシリーズからのスケールアップ具合も見事。
そして敵役の不気味さも秀逸。
最後にマモーが燃え上がるシーンなんてホラーだよなあw
ルパン役の山田康雄は今では懐かしくもあるけど、やはりルパンはこの人でなくちゃと思うよね。
でもこの映画で出色なのはマモー役の西村晃。
西村氏は個人的には水戸黄門のイメージが強いけど、さすが悪役を数多く演じただけはあって、マモーの不気味さを見事に表現してますわ。
ストーリーは序盤こそTVシリーズの延長って感じで銭形警部との追いかけっこが繰り広げられる。
そして中盤のマモーと対峙するあたりからどんどん雰囲気が変わってサスペンスフルになってくるけど、展開の緩急はあってもダレ間がないのは良い感じです。
おそらく当時に旬だったであろうクローン技術の話を持ってくるあたりも、大人向けを想定して作った結果かなあ?
ちなみにこの作品は、劇場公開時はサブタイトルはなく「ルパン三世」というタイトルだけでした。
なのでオープニングでも「ルパン三世」という字しか出てこないです。
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